サービスというよりは、消費者と生産者やメーカーが協力し、食べたいものを作ってもらい、利用結集して生産者も支えるという構図により、安全でおいしい本物志向のものでもあまり高くなく利用できるので、概ね満足しています。

消費財（生活クラブは商品と呼ばない）も安易な「無添加」ではなく徹底されているので、この先も安心とおいしさのために最小限は利用していきたいと思っています。

ただ、支部により金額は違うのですが、支部委員の活動費（宣伝活動）を組合員で均等に支払っているため、その負担感が大きいです。年会費の項目に記載しましたが、年に二回の支払いで一回につき600円の負担です。本当に必要な活動なのか再考する余地はまだまだあるように思えます。

全体的な質は、スーパーの安物や濃い調味料の味になれた人にはおいしさはわからないと思いますが、素材の味がおいしく、味付けもシンプル。例えば油は、薬品を使わずに昔ながらの製法で抽出しており、製法もこだわっています。それだけの質に対しての対価であるとすれば安い。鮮度は、宅配なので取れたその日にというわけにはいかないですが、良い方だと思います。

肉類や加工品が大変、質がよく味が良い。中でも豚肉の脂身の旨みがよく、ひき肉にはロース肉も使用しているとのこと。

加工品も、例えば餃子やシュウマイなどは大豆の搾りかすでカサ増しをしていません。どの加工品も素材の味でおいしさを出しています。

冷凍品のケーキ類、和菓子類もシンプルな味ながら素材の味が生きていて、並の菓子店よりはずっと美味しいです。添加物がないのに、食味など何も問題はありません。

鮮度となると、鶏肉が以前は生で供給されていたのが、利用が偏ることから特定部位が余るようになり冷凍供給となったことが残念。

パンは、ショットニングとマーガリンを使用していることが不満です。焼き上がりもパサパサで、バゲットやカンパーニュも、名前はそうであっても別物な感じです（地産地消にも力を入れている団体なので地域により差があるが、基本姿勢は同じ）。

産地の記載は、驚くほどなされています。

添加物と呼ばれるものは、全くと言っていいほど未使用です。たとえば、まったく添加物がないと難しいウィンナーは、原材料が「豚肉・砂糖・塩・香辛料」とこれだけです。

原材料に記載しなくてよい工程で薬品を使う加工品が通常は多いのですが、みかん缶も薄皮むきに薬品を使わず湯むきをしたり、見えないところでも安全性があります。

遺伝子組み換えの調査も、原材料の香料原料に至るまで調べているので、中途半端に「無添加です」とうたっているところよりも厳密です。そして、調査結果をレポートしてくれます。システム全体は不便ですが、補って余りある食材ばかりです。

消費財（生活クラブは商品とは呼びません）の価格は、それぞれに生産者やメーカーの手間がかかっていることがわかるので妥当だと思います。

ただ、自分の家計には優先順位をつけて絞り込んだ利用しか出来ないというだけです。食材のほとんどを生活クラブで利用することが理想ですが。

それに他社の無添加調味料などと比べると、比較的調味料類は内容の割に安いと思います。ですので、我が家は調味料や飲料、米を中心に利用しています。

不満なところは、新規加入促進のイベントを行ってくださる支部で選出された委員活動があるのですが、そのための活動費を加入している組合で均等に年二回支払っています（支部により差があり）。はたして、その活動で新規加入につながった例があったとしても、活動費の支払いなどに疑問を抱き脱退していった組合員もいると思うのです。

イベントは一部の人たちだけで楽しんでいるようにしか外部からは見えないというのは、うがった見方なのでしょうか。活動費は、活動のありかたそのものから見直してほしい事案です。

あとは、毎月1,000円の出資金が引かれます。これは、脱退したときに全額戻ります。ちなみに私は15万円くらいになったときに一度脱退して、家のリフォームにあてました。1ヶ月後に再度加入し、また続けています。

注文は、来月の四週に分けて届く分を、今月の第二週までに記入して提出する方式です。

ですので、最大6週以上あとに届く計算をしなければならず、だぶってしまったり、足りなくなってしまったりということが発生します。

その点は、一般的には不便に見えますが、生活クラブの場合は、生活クラブだけで消費する特別仕様の消費財をメーカーに作ってもらっているので、ある程度の注文数が確定しないと工場のロットを決められないために、かなり前の注文確定をさせているのです。そのあたりの事情を知らないと大変不便極まりなく感じることでしょう。

サービスという点においても、生活クラブはそういう観点にはありません。利益追求の企業ではないからです。できるだけ安く、いいものを届けるという意味では努力していると思います。余計な経費を使わない、例えば、画像にあるように消費財が届くときには自分でクーラーボックスや保冷剤を用意しなければなりません。発泡スチロール箱などそういったものは経費が大変かかるからです。

配達員は、自身も組合員で利用しているひとしかなれず意識も高いので、質問には的確に答えてくれます。注文忘れの際の電話注文システムはありません。