野菜ではコアフード（有機）セットを頼んでいますが、まさに産直。イトーヨーカドーの顔が見える野菜とは違って、毎週お便りが入り、産地で収穫体験することもできます。

組合員対象の産地の公開確認会があり参加したところ、特に有害とされる農薬は不使用、特に記載のない野菜でも慣行栽培（法定農薬散布回数）の2分の1程度しか散布していないとのこと。

農薬を慣行の75％以上削減したものがエコ、100％有機がコアフードと分別されます。嗜好と値段に応じて購入することができます。提携している産地が近いことがあり、コープみらいやスーパーと比較して新鮮に感じました。

卵や肉は、飼料米を使って育てたものもあり、食料自給率向上への取り組みを感じます。

調味料は全てパルシステム。様々な調味料を使わなくても、パルの調味料で深みのある味が出るので使用量は以前より減り、コストパフォーマンスは決して悪くないです。コープみらいと比較して、添加物（増粘剤・着色料等）は極力抑えており、化学調味料不使用なのが魅力です。

放射能検査結果も希望者には毎週配布され、安心感があります。赤ちゃん用のカタログもありますが、西日本産限定の野菜や果物の取り扱いもあり、組合員の要望に応えていると感じます。

県別交流会という生産者と直接お話する機会や、配達センターごとの「パルシステムのつどい」「センター祭り」など、入協してからも様々な形で交流があり楽しめます。

野菜は、産地との距離が近く新鮮です。例えばトマトでは、スーパーの色だけ赤いトマトとは違い、完熟した赤さ。配達日から逆算して収穫するので、これは食材配達の最大のメリットです。輸送に耐える熟度で、甘味・うまみが強く、青臭さがないです。

魚介類は基本的に冷凍のみです。3枚卸しにして骨を抜いたものや、切り身類が多く、朝に冷蔵室に移して解凍すれば、夕方には焼くだけで便利。

毎週カタログに魚担当のコラムが掲載されますが、原材料へのこだわりを感じます。一押しは恩納もずくです。細いのにコシのある沖縄恩納村で収穫されるもずくは、パルシステムならではの品です。

肉類は、鶏肉・ひき肉、内臓類は冷凍、豚・牛は冷蔵肉での配達が多いです。肉は、飼育全期間、抗生物質・合成抗菌剤不使用、非遺伝子組み換えで収穫後の農薬不使用の飼料です。

一押しは、少量しか確保できないためネット限定のみですが、「までっこ鶏」（までっことは、岩手で「ていねい」という意味）のレバー。解毒器官であるレバーは、安全なものを安心して食べたい部位なので、隠れたパルシステムならではの逸品です。臭みも少なく、下処理する時間の節約にもなります。

加工食品は、化学調味料不使用が前提で、添加物は極力不使用。成長期の子供のいる家庭では、味覚を養う時期に余計な添加物を摂らないことはプラスになると思います。その理由から、パルシステムでガムを販売していません（個人的には残念）。

パルシステム全体に言えることですが、「高品質でこの価格！？」という品が多いです。廉価なものに比べると高いですが、加熱するとすぐに香りと味の深みで差がわかります。是非、味わってください。

カタログに産地が記載されていますが、気象条件により指定した産地外からの品が入ることがあります。その場合、返金可能な体制は高評価です。

安全性に関してですが、全ての収穫物に対して放射性物質の検査を行い、希望者には毎週配布されます。

農産物は、農薬使用回数等を記載した帳簿を組合員が産地に赴きチェックする「公開確認会」があります。特に記載のない野菜でも、慣行栽培の2分の1程度の農薬散布で、それ以上農薬を削減した「エコ」「コアフード（有機JAS）」商品の扱いもあります。

「エコ」大根の産地を見学に行った時、葉に虫食い穴もほとんどなく立派な葉で驚きました。土づくりへのこだわりが強く、土はふかふか。

生産者から「根菜類は土付きと洗いと選べますが、是非土付きを！」とのこと。洗いは機械で行うので、薄皮1枚めくれた状態になり、うま味も逃げてしまうそうです。忙しい方には洗いをお勧めしますが、より食材を味わいたい方は土付きを！

肉と卵は、抗生物質・合成抗菌剤不使用で全期間育てられ、非遺伝子組み換えで収穫後の農薬不使用の飼料で飼育。

安全安心な飼料と生産者の思いは、品質に現れています。

品質に対してのコストパフォーマンスは高評価なものの、価格だけ見ると高いのは否めません。

それでも使い続けるのは、生協ならではの組合員の声が反映される体制、生産者の手間、味と品質の良さ、検査体制への投資などの安全安心、を購入していると思っています。

極端に言うと、私は見た目のきれいな「品物」ではなく、素性のわかる「食べ物」を購入して、毎日おいしくごはんをいただきたいのです。

パルシステムの化学調味料不使用の食生活に慣れてしまい、結果的に外食費は15000円程減りました。

他生協と同じことですが、注文して1週間後の配達なので、家族の体調急変などに対応できずに食材が余ることがあります。また、自分では配達日と時間帯を選ぶことができず、基本的には配達センターごとに割り振られたコースに入ります。（パルシステム東京では配達日時を選べる区域もあります）

以前は紙の注文用紙で頼んでいたので、注文ミスで予定とは違うものが配達されることもありました。現在はネット注文しているので、注文前に品物と金額の確認ができ、買いすぎ防止にも。

「お気に入り」や「パルくる便（毎週定期的に届くもの）」を登録しておくと、ネットで自動的に買い物かごに入った状態になるので、あとはその時に頼みたいものを少し入力するだけで済みます。

過去に注文した品物や、注文傾向からのおすすめ商品が画面に出ることと、ネット注文は配達日翌日13時まで注文ができるので、ネット注文をお勧めします。紙注文ですと、届いたものと同じものをまた注文して翌週届くこともあり、過去に何度も失敗しました。

シルバー世代で希望すれば、カタログに直接数量を書き込むタイプの注文用紙もあります。メインカタログ「きなり」限定で、品数は限られますが、注文個数を直接書き込めるので注文ミスなし！

送料無料ですが、毎回、基本手数料（カタログ代）はとられます。しかしカタログには読み物コラムが充実しているので、私は読み物だと思って払っています。

配達員は、爽やかな体育会系の方が多い、かな？在宅で直接品物を渡す際には、ビニール袋をくるっと回して、受け取りやすいようにしてくれます。

赤ちゃんのいる世帯では「呼び鈴を鳴らさないで、箱を置いていくだけにしてください」、不在時には「指定個所に置いてください」など、加入した時に細かに配達方法を指定できるので、受け渡しを含め、配達への気遣いを感じます。