生活クラブで扱っているものは、こういうものがほしい！と主婦が望んだもの。市販品は売り手目線の商品。生活クラブで購入するものは「消費材」と呼ばれ、組合員と生産者が製造過程から値段まで相談して作り上げた品。生産者には生活クラブの自主基準に基づき求めるものを作っていただき、継続して生産できる価格で買う約束をする。お互いのｗｉｎ－ｗｉｎの関係が生活クラブにはあります。

消費材はもちろん美味しく、さらに手軽さを求めて開発された惣菜や加工品も納得の味です。「生活クラブ＝安心安全食べ物が美味しい」は広く認知されていると思います。しかし生活クラブには食べ物以外の良さがたくさんあります。

リユース・リサイクルも特徴の一つ。醤油やケチャップなどはビン入り。卵のパックもリユースされます。ガラスのビンは重たく扱いづらいという不便さはありますが、ごみが出ないというのは気持ちの良いものですし、ペットボトルの海洋汚染など最近の環境問題を考えると生活クラブが続けてきた取り組みは評価されても良いと思います。

原発に頼らない「生活クラブ電気」にも加入出来ます。手続きは生活クラブに用紙を出すだけ。工事はありません。明細を見ると我が家の電源構成は太陽光や風力であると知ることが出来、自然エネルギーの推進に寄与していると実感できます。

食べ物だけではなくたすけあいの仕組みも魅力。
「はぐくみ」という独自共済は月1000円の掛金で「包丁で手を切った」という日常のケガもカバー。他の共済よりも保障金が大きいです。また「エッコロプラス」という制度に加入すると月100円の掛金で年間20時間まで暮らしのサポートを受けることが出来ます。美容院に行く間2時間託児をお願いしたり、帰省中の庭の水やりを頼んだりが可能で便利です（利用条件あり）。

我が家は7年前神奈川に引っ越し、当時1歳と4歳の子どもを連れてとても不安でしたが生活クラブの催しや企画を通し直ぐに沢山の知り合いが出来、周りの組合員に助けてもらいました。組合員同士が繋がれるのは生活クラブの特徴。煩わしいと感じる人には向きませんが、孤立しがちな子育て世代にとっては心強いと思います。

とにかく肉が美味しい。牛、豚、鶏どれも素材が良いので塩コショウだけの簡単調理でOK。この味に慣れると外食をしたくなくなります。
豚肉は東京ミッドタウンやコレド日本橋に出店している平田牧場のもの。飼料は非遺伝子組換えの穀物と遊佐のお米を食べた米育ち豚。ブロック肉もあり、煮込みやローストなどちょっと豪華なお料理も楽しめます。この豚肉から作ったソーセージやベーコンも美味。この味に慣れた我が家の子どもはお祭りやコンビニのフランクフルトは食べられなくなってしまいました。
牛肉は抗生剤を使わず、草を食べさせた赤身のお肉。サシがありませんが、そもそも霜降りはメタボの牛。不健康なお肉は薬漬けです。健康な牛のお肉は臭みがなく香りも良いです。牛肉はどうしてもお値段が張るので頻繁には注文出来ませんが、ハレの日にはこの牛肉のステーキと決めています。
鶏肉は宮内庁でもふるまわれたという純国産鶏種。臭みがなく味が濃いです。

卵は採卵日が記載されています。無洗なので新鮮なまま長持ちします。生臭さが全くないのでお菓子作りの際バニラエッセンスなどの香料を入れる必要がありません。

野菜や果物は新鮮で美味しく、特に味の濃い人参やトマトは初めて食べた人は驚きます。
人参嫌いの子どもが生活クラブの人参をもりもり食べた！という話は時々聞く話。ただ玉石混合。生活クラブには初心者の生産者もいます。たまにあれ？という品質のものも来ます。でも食べて支えることで後継者が育ちますし、めったにないので私は気になりません。

調味料も味が違います。安心の素材と製法から作られた醤油、酢、油、砂糖などお勧めです。製造過程で薬品処理をしていないので加熱した時に立ち上る香りが市販品と違います。

加工品や惣菜も生活クラブの調味料や材料を使っているので安心で美味しいです。冷凍食品というと市販品は添加物や大豆かすで量増ししたものが多いですが、ここなら安心。冷食ばかりのお弁当でも後ろめたさがありません。

自主基準は「疑わしきは使わず」。農薬、添加物、遺伝子組換え作物対策はもちろん、容器や包材の成分にもこだわっています。東日本大震災で放射能の問題があった時も国より厳しい自主基準を設け、生活クラブの食品なら安心して食べられました。特に遺伝子組換え食品は微量の含有でも表記されており、情報公開の徹底を感じさせられます。

お米は市販品の半分の農薬で作っており、世間では特別栽培米に相当するものが購入出来ます。完全無農薬のお米も予約すれば購入することが出来ます。我が家のお気に入りは遊佐の「ＹＯＵ遊米」で、このお米は平田牧場の堆肥を使用。堆肥のもとは安全な飼料を食べた豚から出来ています。堆肥まで安全な循環型農業で作られています。

この品質に対しての適正価格と分かっているので価格が高いとは思いません。

価格が高いと良く言われますが、同じ品質のものをオーガニックのショップなどで購入しようと思うともっと値段が張りますし、国産の肉の単価はスーパーのものとほとんど変わりません。
世間では気候の影響で野菜の値段が高騰することがありますが、生活クラブでは欠品や量を減らして返金等はあっても価格高騰はありません。

体は食べ物で出来ています。安全な食事は子どもの健全な成長や病気を予防することにも繋がり、外食費や医療費も含めて食費と考えれば生活クラブの食品は「高い」とは思いません。

生活クラブに加入するということは組合員になるということなので、「サービス」という概念はありません。でも一般的な「サービス」と比較してみます。

私の地域ではエレベーターが無いマンションは２階までしか運んでくれません。マンションの下で受け取り、上階まで運ばないといけないので大変です。妊婦さんや産後の経産婦さんには期間限定で上げてくれたりもします。ご年配の方やけがをした場合などはエッコロ共済という制度で運ぶ手伝いをしてくれる組合員さんがいれば共済金が支払われますがご近所に組合員がいない場合は利用できないので不便です。
配送料を比較した場合、神奈川では生活クラブは週の注文が2000円以上で配送料無料、パルシステムは15000円以上で無料、おうちコープは14000円以上で無料です。この違いが差を生んでいるのかな、と思います。

3人以上一組になって班として受け取りをすると配送手数料はかかりません。また4パーセントの割引になるのでお得です。

組合員向けの催しを無料～数百円で受けることが出来ます。その際の託児利用料金はかかりません。料理教室や試食会、ヨガや趣味の講座等定期的に行われているので好みのものを利用すればとてもお得だと思います。