子供のころ、家の畑でアスパラを抜いたり、絹さやをもいだりしました。収穫の手伝いをしながら口にする、無農薬野菜の濃い味は、私の実体験で今も忘れられません。私はそんな恵まれた食環境で生きてきたのに、娘たちはアレルギーを持ってしまった。

体を元に戻すには、有機栽培の農産品や、添加物の少ない加工品を選ぶしかないと思い、安心・安全に特化する、この業者に決めました。実際、味と鮮度の良さは確かです。加工品も、どれをとっても素朴な味で、かなりおいしいと感じます。

北海道内の「らでぃっしゅぼーや」は、札幌の配送センターから、一部地域は専用車、その他の地区は「ヤマト便」で商品を注文することができます。

現在の住まいは道北のへき地なので、ヤマト便の送料は、どんなに注文金額が高くても490円かかってしまいます。ですが、大手スーパーまで車で片道1時間かかる実情を考えると、退会は出来ません。

主人の転勤に伴い、北海道に住み始めて10年。慣れない土地での買い物が苦痛で、まずはコープさっぽろの宅配システム「トドック」と契約しました。

当初は、たまに鮮度の悪いイチゴやほうれん草が届くこともありましたが、ここ数年はかなり改善され、概ね満足しています。一方で、以下のような不満を感じていました。

トドックの扱う食料品には、コンビニに並ぶような添加物ごっそりのパンや加工食品も。コープが掲げる安心・安全の理念に沿っているのだろうか…。

そんな不満を抱えたまま、室蘭市に転居したときのことです。家族の体調に異変が起こりました。子供たちは鼻づまりとくしゃみ、咳が止まりません。体に湿疹も出始め、早速病院へ。診断は「アレルギー性鼻炎」との事でした。

そこで、食養学関連の仕事をする友人に相談しました。アドバイスされたのは、食品を変えること。農薬をなるべく使わない、添加物を最低限に抑えたものを食べる事…。それが、「らでぃっしゅぼーや」との出会いでした。

また、「Oisix」とも比較しました。出身地の東京近郊では、吉祥寺に実店舗が展開されたり、SNSでは広告が頻繁だったりと、知名度が断然高いです。しかし、友人に内情を聞くと「らでぃっしゅぼーや」のほうが所々の検査に厳格と教えられ、比較・決定しました。

子供が入園するまでは、親子は常に24時間べったり。買い物も一緒に行きますよね。途中でぐずって泣き出したり、カートにおとなしく座っていられなかったり。時には、おやつコーナーに直行する子供を追いかけ、決まるまでひたすら待つことも…。そんな時、いつも母の私は疲労困ぱい。ゆっくり陳列棚の食材を見ながらメニューを考えるなんて、夢のまた夢でした。

ですので、少しでも「お母さん」の負担を減らすため、まずは子育て世代のお家で、食材宅配を利用してほしいと思います。

カタログを見るだけなら、夜寝かしつけた後にしても良いですし、少しテレビを見てくれている間にだって、できます。足りない分は、お散歩の延長でスーパーに出かければ良いのです。子供だって大喜びでしょう。そうすることで、母親業に余裕も生まれ、笑顔でいられる時間が増えると思います。

日本の若いお母さん方が、「大変だ！」と思う育児より、「楽しい！」と感じる瞬間が、少しでも多い世の中になりよすように…。

冷凍品を注文するので、なるべく留守にしないよう気を付けています。やむを得ない場合、クロネコヤマトの不在票にて、再配達を依頼します。

早い地域で11月、道内は雪の季節になると、なかなか思うように外出できなくなります。関東では、ほぼありませんが、風速10メートルの暴風雪になると、家の中でも身の危険を感じるほど、荒れます。トイレットペーパー1つでも、「ちょっとそこまで買い物を」が通用しない土地です。

このため、冬の宅配は、命をつなぐ上で欠かせないものとなっています。「食材宅配があってよかった！」と思うのは、そんな時です。

例えば、私が東京で仕事もしつつ、家族の食事を作るなら、まず、買い物に行く時間が惜しいと考える為、間違いなく食材宅配を頼むと思います。そこで、まず気にするのが入会金や年会費、商品の価格と品ぞろえ。添加物等を心配するのは、二の次になるでしょうか。

ですので、時短でおかずができる「レシピ付き食材」が豊富な会社が良いなら「Oisix」「コープデリ」、材料さえ届けば、趣向を凝らして料理出来るという方なら、「パルシステム」が良いよ、と答えます。そして、我が家のように住環境からアレルギーを起こした等、健康面の問題があるならば、「らでぃっしゅぼーや」。

このように、それぞれのおかれた立場で、どういう食生活を送りたいかにより、業者をチョイスすることをお勧めします。

我が家の場合、5日分のメニューをざっくり考え、注文します。

なぜ5日分か。「1週間分すべてを見込んで注文すると、食材を使い切れないうちに、翌週の食材が届いてしまう」「子供が体調を崩した場合、食べられない食材が出て、結局腐らせてしまう」「週末、夫が休みの際は、食べたいと思うものが別に出てくる」からです。

このため、メイン食材5日分、煮物食材3日分(2日ほどかけて消費するため)、緑色の野菜3種と赤色野菜2種等と決め、必要最小限の食材を注文。豆腐や納豆は、足りなくなった場合スーパーにて買い足すように、1パックずつとし、使い切っています。

それから、最も大事なことは、「注文書に記入する作業は、空腹時にやらない！」。カタログでおいしそうなものを見るたび、食べたくなり、無駄な買い物が増えるのです…。